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トライアスロン・マラソンのトレーニングコース紹介


 
■ 世界遺産大峯奥駆道

2004年7月1日中国蘇州で開かれた第28回世界遺産委員会で、和歌山・奈良・三重の三県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産に登録さ れました。登録されたのは、修験道本山「吉野・大峯」、真言密教の根本道場「高野山」、神仏混淆の「熊野三山」の山岳三霊場とそれらに続く、大峯奥駈道・ 高野山町石道・熊野参詣道の三つの道です。
尚、世界遺産は「世界遺産条約」に基づいて「世界遺産リスト」に登録された自然や文化のことで、現代に生きる世界すべての人々が共有し、未来の世代に引き継いでゆくべき人類共通の宝物です。
その中の一つ、大峯奥駈道の洞川温泉〜山上ヶ岳を歩いてきました。

■ 洞川温泉 2004.7.25.

朝6時集合出発で、大阪府松原市より自家用車3台で大峯山(山上ヶ岳)に向かう。国道309号を走る。この数年で国道が整備されており、2時間半で洞川温 泉に到着する。毎年お世話になっている旅館「さら徳」に入り、修行とお参りの準備が始まる。今回が初参加の私であるが、松原龍泉会は正式な記録が残ってい る限りで今年が49年目の大峯山の修行・お参りとなるようだ。私の産まれる前から続く、歴史の深い会である。
いたるところに「世界遺産」の文字がひしめいている。さらに、本尊蔵王権現御開帳という貴重なタイミングでの参加となった。

■ 女人結界


そしてこの女人結界門の傍らに、下記のお願いが立てられてあった。

登山者へのお願い
山上ヶ岳(大峰山)は一千参百年の昔、開祖役行者神変大菩薩が開山された霊山で、修験道の根本道場として、日本国民に尊崇され今日もなお多くの方々の崇敬を集めつづけております。
山上ヶ岳では、往古より仏教各宗の宗祖や高僧を始め、多くの先徳や在家の先達衆が命を賭して修行され、自利利他円満の菩薩行を心とされて天下泰平、万民安 楽、五穀豊熟を祈願されてこられました。今日もその心と修行の法は脈々と伝えられ、厳格な修行が行われております。
また、当山はその永い歴史の中で幾多の流転を重ね、明治初期には国家権力による修行道廃止という法難にもみまわれましたが、御本尊の思し召しと、教徒の皆 様の熱烈な信仰心や修験道のを心の支えとされた方々のお力により、その法灯は守られ修験道の仏寺として今日に到っております。
そしてその歴史の中で、当山は女人結界を持つ聖地としての姿を守り伝えております。この女人結界は決して、わたくし達修験行者のみによって形作られたもの ではありません。この霊山を仰ぎ見ながら、ここに心のよりどころを見出した無数の先人達が、壱千年あまりの時をかけて、宗教的伝統として作り上げてきたも のであります。また結界維持については、信徒や地元の人々と共に信仰を守り伝えてきた女性たちによっても伝承されてきました。
私どもは、今日においても、山上ヶ岳の女人結界を男女問わず修験道で修行し、信仰する者の信仰心としての戒律上の結界ととらえ、あくまでも信仰者の立場をもって議論を加えつつ、且つ結界を護持いたしております。
登山の皆様には、この一千参百年の歴史を持つ当山の信仰に深いご理解をいただき、信仰者の声を尊重いただいて、女人結界の維持に ご協力を賜りますようお願いいたします。
当山は、今もなお信仰が息づいている聖地山上ヶ岳(大峰山)が日本固有の宗教文化を伝承する地として、ユネスコの世界遺産に登録されたことを誇りに思うと 共に、開祖神変大菩薩やこれまでに修行を積まれた先徳に対して感謝の赤誠を捧げるものであります。
南無山上大権現
南無神変大菩薩
平成十六年五月吉祥日 大峰山寺 敬白

■ 泥辻茶屋



■ 表行場・裏行場




■ 龍泉寺


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